2009年3月23日月曜日

サンフランシスコのチャイナタウン

アメリカに住む外国人の大きな不満の一つとして国籍を超えてあげられるのが、パンがまずい!ということ。それは食に相当こだわるサンフランシスコでも例外でなく、驚くほどおいしいパン屋が少ない。ヨーロッパ風のパン屋やカフェは多くあるのだが、バターを一本丸ごと使ってるんじゃないかと思うような濃厚な巨大なクロワッサンが3ドル以上したりして、しかも大しておいしくもない。日本だったら駅前のチェーン店ベーカリーでも20種類以上の焼きたてパンが常に置いてあり、しかも定番商品は当たりはずれなくおいしい。それに比較すると、車で20分運転し、パーキングを10分探しまくった末にありついた「評判」とされるパンでも損した気にさせられるような期待はずれなパン屋が多いのである。
そんな中、最近はまっているのがチャイナタウンにある香港系のベーカリー。これが結構日本の菓子パンに似た感じで、軽くて安くてかなりおいしい。チャイナタウンに10店以上はあってパンやケーキのみのところもあれば、飲茶系の軽食を一緒に扱っているところもある。今日は日本のガイドブックにも載っているゴールデンゲイト・ベーカリーに行ってきた。日曜の午後とあって10人ほどが店からはみ出して列を成している。有名なのはエッグ・カスタードだが、個人的にはカップケーキとパイナップル・バンが一番おいしいと思う。カップケーキはとても軽くてサイズに関わらずペロっと平らげられる。パイナップル・バンはいわゆる日本のメロンパンみたいに上に甘いカリカリした層が乗っていて、残りは普通のフワフワパンといった感じ。パイナップルの味がするわけでも何でもなく、ただ単にパイナップルの皮のようなギザギザがついているから、というだけでそう呼ばれている。カップケーキはチャイナタウン内のパン屋それぞれに特徴があり、ゴールデンゲートのものは他に比べてレモン風味が効いているようだ。この店はメインの通りの真ん中にあるという良い立地条件もあって観光客にも人気なので、他のパン屋よりも高めの価格設定だが、それでもほぼすべてのパンが1ドル以下。チャイナタウンを散策がてら、別の店のものと食べ比べてみるのも楽しいだろう。

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